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書評2008◎63

いやな感じ、をうまく表現。

 医者が書くミステリ、ってどうなんだろうね。久坂部羊「無痛」はなかなか面白く読ませる医療ミステリでさ、著者は医者らしいのだが、登場人物のいやらしさがちょこちょこ描かれていて、「おっ」とおもったわけさ。

無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4) Book 無痛 (幻冬舎文庫 く 7-4)

著者:久坂部 羊
販売元:幻冬舎
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 この小説のみそは外見だけでその人の症状を完璧にみてしまう医師・為頼を主人公にしたこと。一家惨殺事件と、痛みを感じない人間の存在をパラレルに描きながら、クロスさせていく常道的なミステリではあるのだが、点描される中途半端な登場人物の嫌さ加減が実にいい。この作家、医者としてよほど、いやな患者に会っているのだろうか。

 文庫版600ページにも及ぶが読みやすい。なかなか、いけます。ラストはトマス・ハリスの「羊たちの沈黙」の亜流だが。

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