最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« スクリーン2008※27 | トップページ | 書評2008◎63 »

書評2008◎62

いいんだけど・・・。

 異色の北海道女流作家、桜木紫乃の第2作、長編処女作の「風葬」を読了。う~む。私としては前作、短編集「氷平線」を推す。

風葬 Book 風葬

著者:桜木 紫乃
販売元:文芸春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 舞台は根室と釧路で、こちらとしては受け入れ態勢十分なんです。でもなあ、「氷平線」を読んだ人間には、どこか似たような風景が見えてくるんだよなあ。

 うまいと思いますよ。それは。でも、この作家、本来の味が出ていない。型にはめられているような気がする。

 この地方を舞台にする時に必ず醸し出されるもの。それは貧乏くささです。それ自体、功罪を問うべきものではないのだが、貧乏くささと同時に時代遅れの感覚がシンクロすると、「ちょっと」と思ってしまう。

 担当編集者が変わったのでしょうか? 前作では、長編にも伸ばせるような短編が目白押しだったのに、本作ではいやな言葉かもしれないが「伸ばし感」があるのだ。あれだけ、素晴らしい短編集を出したのだから、もっとそちらで進んで行けばいいのに。

 かつて、ドイツの歴史学者、ランケが神聖ローマ帝国を分析し、「神聖でもなければ、ローマでもなく、ましては帝国でもない」と記した。その伝でいうとこの作品は「官能でもないし、ミステリでもない」だ。もっと私をぶっ飛ばしてくれ、姐さん。

« スクリーン2008※27 | トップページ | 書評2008◎63 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 書評2008◎62:

« スクリーン2008※27 | トップページ | 書評2008◎63 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31