DVD観賞録56
子供のいない世界で。
人類が生殖能力を失い、子供がいなくなってしまった近未来を舞台にした「トゥモロー・ワールド」を観る。
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トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション 販売元:ポニーキャニオン |
<あらすじ>西暦2027年。インフルエンザの大流行後の地球では、人類に子供が生まれなくなっていた。荒れ果てたロンドンで、小役人のセオはぐうたらと暮らしていたが、ある日、別れた妻がリーダーの武装集団に拉致される。そこで頼まれたことは、ひとりの移民少女を国外に連れ出すこと。しかし、その少女は人類の未来にかかわる重大な秘密を抱えていた。セオは官憲と武装集団の両方に追われながら、少女と決死の逃避行を続ける。
イギリスでミステリの女王と呼ばれるP・D・ジェイムスが原作なんだと。原題は「チルドレン・オブ・メン」。まさしく、「人類の子供たち」ですね。少子化をテーマにした極めて珍しい映画であると思う。
終盤近く、移民居住地区での市街戦は迫力十分だ。弾丸によって飛び散った血がカメラのレンズに付着し、画面を赤くする。たぶん、ボスニア紛争のニュース映像などからインスパイアされた画面構成なのではあるまいか?
劇中に使われる音楽も「ルビー・チューズディ」(ただし、ストーンズではない)、「クリムゾン・キングの宮殿」などマニアック。イギリスらしい凝り方だ。お勧め☆☆☆☆
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