最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« DVD観賞録54 | トップページ | 僕が死ぬ時① »

書評2008◎40

ついに、赤塚も・・・。

 泉麻人の「シェーの時代」を読み終えた朝、赤塚不二夫の訃報が朝刊各紙の1面を飾っていた。

シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書 642)

 「おそ松くん」は昭和37年に少年サンデーで連載が始まった。私が4歳のころだから、リアルタイムでは連載を読んではいない。しかし、小学校入学後、連載を読みはじめて思った。チビ太、イヤミ。デカパンといった強烈な個性をもった脇役たちと六つ子のからむ、スラップスティック・コメディは、コマ割りの斬新さといい、そのころの漫画にはなかった。

 爆発するのは「天才バカボン」「モーレツあ太郎」あたりからだ。キャラクターが強烈に立っていて、アナーキーなギャグで常識的なるものをぶち壊して行ったのが、60年代末から70年代の赤塚だ。

 しかし、時代の先を行き過ぎてしまったのかな。80年代行の精彩のなさは、どこかさびしかった。

 手塚治虫、藤子不二夫、横山光輝、そして赤塚。わが幼年期から青年期にかけてむさぼり読んだ漫画家たちもすっかり世代交代だなあ。しかし、漫画の黄金時代を築いた人たちは現在のコミック状況をどうみているのかな。

 2002年に倒れてからは、眠り続けていたとか。幸福な死に方なのかな。

 余談だが、わが友人「てんてい」は1999年、赤塚にインタビューした。しかし、酒を交えてのインタビューゆえ、あまりの酔っ払いぶりに、赤塚から「君はもう帰りたまえ」と注意されたことがある。「酔っ払い赤塚に酔っ払い呼ばわりされた男」として名をはせている。

« DVD観賞録54 | トップページ | 僕が死ぬ時① »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

「てんてい」は私の同期でもあるんですが、「へぇ~、そんなことあったんだ~」と後輩に話したら「ジータさんも同じようなもんですよ」と言われました。
一瞬、自分を忘れてました。反省。

いやいや、ジータさんはまだ、良いっす。

てんていは、「帰れ」と言われて一度は帰ったのだが、
しゃくに障ったので復讐を決意。
車を途中で止め、赤塚邸に再度、突入を試みたのだが、道がわからずに彷徨。
結局、路上で就寝し、お巡りさんに怒られたという!!

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 書評2008◎40:

« DVD観賞録54 | トップページ | 僕が死ぬ時① »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31