書評2008⑭
オフ・ビートの変なミステリ
米澤穂信「犬はどこだ」を読了。ヘンなミステリだ。アトピー性皮膚炎で銀行を辞めた青年が犬探し専門の探偵社を開くも、失踪人探しを引き受けてしまう。そして古文書の謎の解読も依頼されてしまい、複雑に物語りは入り混じるのだが・・・。 でも、ヘンだ。
犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4) 著者:米澤 穂信 この作家、正面から殺人事件を取り扱うミステリは書かない。青春小説にミステリの味付けをした作風が得意だ。女子高生が主人公の「春期限定いちごタルト事件」「夏期限定トロピカルパフェ事件」については、かつてこのブログでも触れた(→過去の記事はこちらから)。 この作家の「悪意」は何とも現代的で、嫌らしい。そこが人気の根源なのかもしれないが、ちょっとついていけない部分もあるというのが正直な感想だ。才人ではあるのだろうがね。 と、いうことで☆☆★。 |
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