最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 書評2008⑯ | トップページ | 大昼食問題2008○39 »

書評2008⑰

かぎ握るのがハヤシライスっていったい・・・

 東野圭吾の最新作「流星の絆」。面白いことは、面白いのだが、何というか、この作家も通俗性が増してきたなあ、と思う。

流星の絆 Book 流星の絆

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 <あらすじ>横須賀の洋食屋である夜、夫婦が惨殺される。残されたのは3人の兄妹。辛酸をなめながら成長した兄妹は、詐欺グループをつくって世間への復讐を図る。そして、事件から14年後、兄妹は両親を殺した「犯人」と出会うことになる。兄妹はある仕掛けを講じ、警察の目が「犯人」に向かうようにするのだが・・・。

 繰り返すが、読ませるのだ。ぐいぐい、引っ張るのだ。キャラクターは立っているし、語り口はうまいのだ。だがなあ。事件のかぎを握るのが「ハヤシライス」だぜ。これ以上はネタバレになるから書かないけど。

 まったく救いのないミステリよりは、読後感は良いのだが。「白夜行」のころの切実さはないな。

 と、いうことで☆☆☆。平均点さね。それにしても、作家は難しいよ。上手くなることと、円熟することは別だもの。

« 書評2008⑯ | トップページ | 大昼食問題2008○39 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 書評2008⑰:

« 書評2008⑯ | トップページ | 大昼食問題2008○39 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31