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書評2008⑯

後味悪いミステリ

 最近のミステリはトリックよりも、いかに人間の醜さを描くかとか、社会病理を暴き出す方向性に力点がシフトしている。だから、読後感は必ずしもすっきりとしないものが多い。安孫子武丸「弥勒の掌」もそんな現代ミステリの傾向の中にある。後味は、決してよくないぞ。

弥勒の掌 (文春文庫 あ 46-1) Book 弥勒の掌 (文春文庫 あ 46-1)

著者:我孫子 武丸
販売元:文藝春秋
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 <あらすじ>教え子である女子高生と問題を起こしたため、妻が失踪してしまった高校教師の辻。妻をラブホテルで殺害された刑事の蛯原。2人の男は、それぞれの妻の背景に、ある宗教団体の関与を見て、独自に動き出す。

 オウム事件にでもヒントを得たのかもしれない。その面からすれば、社会派ミステリである。しかし、仕掛けとしては、どんでん返しを狙う、ある意味、正統派推理小説の枠組みも持っているのだ。この両面性を楽しむべきなのだろうが、後味は決してよくないことは繰り返しておく。

 と、いうことで☆☆☆。すっきりしたい人には向かないですよ。

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コメント

やっぱり、あまりに気持ち悪いのはダメだろう。

おお、づかこ、久しぶりじゃの。
この記事、まだ書きかけでのう。
気持ち悪いってわけじゃなくて、後味が悪いんじゃよ。
スプラッタという意味ではないのですよ。

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