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スクリーン2008②

中国的エロティシズム

 性描写ばかりが話題になっている感もする「ラスト、コーション」をJR札幌駅のステラプレイスまで、かみさんと見に行く。

 日本占領下の上海と香港で反体制運動に携わる女性(タン・ウェイ)と、傀儡政府の要人(トニー・レオン)のぎりぎりの性愛を描く。監督はホモのカウボーイを描いた「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー。総制作費は40億円とか。中国、やってくれます。 

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 さて、問題の性描写ですが、さすが中国。金瓶梅の世界のようです。さまざまな体位でねちっこく、性愛を愉しんでおられます。みうらじゅん先生なら「これ、絶対入れてるよね」とおっしゃることでしょう。リー監督もインタビューで「(本当にやっているかどうか)観ればわかるだろう!」と激怒したとか。怒らなくてもいいのに。このハードな描写ゆえ、中国本土では大幅なカット版しか上映されず、海賊版が売れているとか。  ただ、性愛描写だけでなく、上海や香港の1930年代を描いて非常にノスタルジックな画面を作り出しているし、内戦下の中国を極めて冷静な目をもって眺めてもいる。「まじめ」な映画であると思う。麻雀とタバコの使い方が秀逸でもあります。  中国人監督のハリウッド進出は著しいものがあります。日本も負けてはいられません。日本も中国も偏狭なナショナリズムにとらわれず、ワールドワイドな文化を構築していかなくては。

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