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本を読む128

村上春樹を読み直す②

 旅行記である「辺境・近境」を通読。讃岐にうどんを食べに行ったり、メキシコの片田舎を走破したり、ノモンハン事件の現場を訪ねたり。ほぼ10年前の作品になる。

辺境・近境 (新潮文庫) Book 辺境・近境 (新潮文庫)

著者:村上 春樹
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 思うことは、村上春樹とはなかなかタフな作家ではないかということだ。マラソンが趣味であるということにも現れているが、リュックを肩に、気軽に旅に出る姿勢には、村上春樹の肉体性が刻印されているような気がする。そこに、頭の中だけで文体を構成している作家とは別のものがるのだ。

 タフな旅でも、すでに自らが獲得している独特の村上文体を駆使するのを忘れていないのが身上でもあるのだが。

 「あとがき」のようなものの中で、村上春樹は言う。

 <過度の思い入れとか啓蒙とか気負いとかを排して、いわば「いくぶん非日常的な日常」として旅行を捉えるところから、今の時代の旅行記は始まらざるを得ないんじゃないかな。>

 構えは軽く。しかしながら、別の深いところでその土地の何かを見ていく。まさしく、村上春樹にしか書けない旅行記である。

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