本を読む117
ならばムネオは正義の味方なのか?
この2007年、間違いなく、読者を獲得するのは、ラスプーチン佐藤優と鈴木宗男の本だ。面白いもの。だから、私も鈴木宗男の「闇権力の執行人」を読んだ。面白いね。本当に、面白い。でも、面白すぎるんだ。そこが、問題なんだよ。
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闇権力の執行人 (講談社+アルファ文庫 G 158-1) 著者:鈴木 宗男 |
まさに「国策捜査」の結果として、鈴木、佐藤の両氏の現在があることは確かだろう。そして、この本や、両氏の共著である「反省」にも描かれている外務官僚や政治家の痴態もまた、真実なのだろう。
でも、私たち、というのは大げさか。私は鈴木宗男という政治家を信じることが出来るのか? どうやって?
かつて、ある道内の首町は本当に、鈴木氏を恐れていた。「絶対に戻ってくる人だから、絶対に自分から言ったなどとは・・・」というエクスキューズの元でしか、鈴木情報は入ってこなかったはずだ。
この本の面白さの半面で、「ムネオさんは、本当に、そんなに正しかったのか?」という疑問が常にわきあがる。「ムネオ的なるもの」との決別が小泉政権になかったのか?
もしくは、我々は、「人を見れば・・・」の伝で、「政治家を見れば・・・」の気持ちに犯されているのかなあ?
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