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スクリーン2007⑩

憎しみの連鎖

 スガイにて「キングダム/見えざる敵」を観る。サウジアラビアを舞台に、外国人居住区で起きたテロを調べるFBI捜査官とサウジ国家警察の活躍を描くアクション。

TomoMachi2007-08-03

<あらすじ>タイトルの「キングダム(王国)」とは、サウジアラビアのことだ。冒頭、サウジ国内の石油会社で働くアメリカ人宿舎がテロリストに襲撃される。ソフトボールを楽しんでいる子供と親たちを無差別銃撃し、警備員が「こちらに逃げろ」と誘導したところで自爆。さらに、警察と、消防、救急車両が集まったところで大型爆弾を爆破させ、100人以上の死者を出す。このテロで友人を亡くしたFBI捜査官4人がサウジに犯人を捜しに行く。しかし、FBIはサウジ国内では何の捜査権限もない。タイムリミットは5日間。テロリストを見つけることができるのか? 初めはギクシャクした関係だったサウジ国家警察と協力しながら、テロリストに肉薄していくが・・・。

 イスラム諸国でも、サウジは比較的安全な国かと思っていたが、そうでもないらしい。911テロの参加者の中でもサウジ国籍の人間は多かったとか。莫大な石油利権を享受する支配層と、反イスラエル・反アメリカの原理主義的傾向を抱く層との乖離が著しいからなのだろうか。

 作品は痛快なアクションを貴重にしながらも、アメリカとサウジの微妙な関係を描き出し、興味深い仕上がりになっている。

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コメント

アメリカとサウジ。
ウサマ・ビン・ラディンが、そもそもサウジの名家出身ですもんね。

アフガニスタンのときは、反ソ=ムスリム支援で一致できたけど、湾岸戦争でねじれたんでしょうか。

油の商売では、アメリカと仲良くやっていても、アメリカ文化とイスラム教は、どうも相性がよくないような気がします。
原理主義じゃなくても、真面目なムスリムほど、眉をひそめたくなるようなことがあるんじゃないかと。

アメリカ文化には、いいものもたくさんあるけれど、変なものも一緒に入ってきちゃいますからね。
日本と違って、宗教的な規範が、道徳的な規範の役割を担うイスラム教圏では、庶民の生活レベルにおける感情的な摩擦も大きくなるような気がしてなりません。

アメリカは、良くも悪くも、ノーテンキ。
「自由万歳」って感じで、世界の何処にでも出張って行くから、もうちょっと深く考えたらどうか、とこの頃よく思います。

網さん、お久しぶり。
憎悪の連鎖はもはや、宗教のレベルからも逸脱し、アメリカ人であること、もしくはイスラム教徒であることに収斂してしまっているようです。ただ、殺すために殺す。すさまじいばかりの憎悪のエネルギー。不毛ながらも、威力だけはあるエネルギーです。そこに追い込んでしまったアメリカの責任も重大だとは思いますが・・・。
いずれにせよ、単なるアクションに終わらない、問題提起型の映画ですよ。

昨日は、こちらの粗末な日記にコメントありがとうございました。(笑

>アメリカ人であること、もしくはイスラム教徒であることに収斂してしまっているようです

そんな図式が成立しているんですか。orz
アメリカがどんなに嫌いでも、軽蔑していても、罵っても、殺し合いにさえならなきゃいいじゃないって思うんですけど。

国際協調よりは、目先の国益が優先されがちなんじゃないかな、アメリカって。
下院でトルコを怒らせるような決議してましたけど、何処まで火の粉を散らすつもりなんでしょうね。人騒がせな。

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