ジャズ、イズ24
弾けるもの
ホンキー・ピアノの第一人者、ホレス・シルヴァーの「ソング・フォー・マイ・ファーザー」を聞く。
シルヴァーは初体験だ。村上春樹が和田誠が描くジャズメンのイラストにエッセイを付けていく「ポートレイト・イン・ジャズ」という本の中で、このアルバムについて触れているのを思い出し、衝動買いした。村上は高校生のとき、小遣いを貯めてこのアルバムを買ったという(もちろん当時はLP)。ブルーノートの輸入版だったから、高かった。コーヒー1杯60円の時代に2800円したそうだ。ガールフレンドと一緒に神戸のレコードショップに行って買い求めたそうだ。そして対してジャズに関心があったわけではない彼女が「素敵なジャケットね」といったことが印象的に書かれていた。
タイトル曲はボサノバテイストながら、ずっしりと重く流れる。それでいながら、弾けている。何とも不思議な肌合いの音楽だ。
ジャケットのホレス、老けているなあ~と思っていたら、ホレス本人じゃなくて親父さんだって? 老けてるはずだよ! さすが「ソング・フォー・マイ・ファーザー」だね。
<パーソネル>カーメル・ジョーンズ(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ホレス・シルヴァー(p)、テディ・スミス(b)、ロジャー・ハンフリー(ds)
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