本を読む101
要するに、自慢話
角川書店の伝説の編集者を経て幻冬舎を設立した見城徹の「編集者という病」を通読。壮絶なる男であることはわかる。でも、要するに自慢話ではないか?
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編集者という病い 著者:見城 徹 |
「編集とは人の精神という、かたちにならないものをかたちにする仕事」「顰蹙は、金を払ってでも買え」などなど、キャッチーな言葉が多いです。そして実際に、この人がやってきたことは、ベストセラーの続出であります。幻冬舎を興してからも、「ダディ」初刷り50万部とか、やることが、凄い。まさに、立志伝中の人です。
でもそういう、編集の神様が出す本としては、ものすごくお粗末。編集されていないんだ。雑誌などに書いた原稿の寄せ集め。もっと「編集」作業をしろよ、って突っ込み入るぜ。偉そうなこと書きまくっているのだから。
結局、このレベルのベストセラーなんだよ。良いも、悪いも。何だか自分で構築したものを、この駄本で壊してしまった感があるね。こんな本なら出さないほうが良い。もっと時間をかけて、しっかりしたものを、出す。それが得意なんだろ?切り札の出し方がさ。書いていることと、やっていることが、全然違う。
下らない、本だよ。
☆70点→でも、自慢話はそこそこ、面白い
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