最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 本を読む105 | トップページ | ボクは天才カマラマン① »

本を読む106

完成作品ではない

 伊坂幸太郎の「グラスホッパー」。文庫化されたのを機に、通読する。

グラスホッパー Book グラスホッパー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

<ああらすじ>変な話である。交通事故で妻を裏社会の男に殺された鈴木、人に自殺を強いる「殺し屋」の鯨、零細の殺人請負業で、一家皆殺しなどの業務をこなす蝉の3人の視点で物語は進んでいく。鈴木は、妻を殺した男に復讐をするため、その男の父親が社長を務める企業に潜入しているのだが、ある日、その男は、鈴木の目の前で、横断歩道からいきなり跳びだし、車にはねられて死ぬ。「押し屋」と呼ばれる男の仕業らしい。鈴木は、現場から立ち去る「押し屋」らしい男を尾行していく。

 かなり意識して、ハードボイルドを書こうと思ったのであろう。登場人物のほとんどが、壊れている。かなり、刺激的・グロな描写もある。その辺で、従来の伊坂作品とは異色な部分を、前面に出している。

 「罪と罰」しか読まない殺し屋とか、シジミの砂抜きが好きな殺し屋とか、ホントに変な人物設定をしていて、それはそれで、実にユニークなんだ。いわゆる「キャラ立ち」はしているのだ、どの人物も。しかし、どこか、違うんだな。ラストがゆるいというか、ひねったつもりだろうが、落ちていなんだよな。

 もったいないような気がする。もっと、加筆して、別の方向にラストを引っ張れば傑作になるのではないかと、老婆心ながら思ったのだよ。

« 本を読む105 | トップページ | ボクは天才カマラマン① »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本を読む106:

« 本を読む105 | トップページ | ボクは天才カマラマン① »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31