最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« DVD観賞録21 | トップページ | 本を読む99 »

本を読む98

いわゆる「名作」再読

 突然ですが、みなさんは、いわゆる文学史上の「名作」と呼ばれるものを、どの程度、読まれてきただろうか? 「名作」とは、本当に「名作」なのだろうか?

独断流「読書」必勝法 Book 独断流「読書」必勝法

著者:清水 義範
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 清水義範・著、西原理恵子・絵え『独断流「読書」必勝法』を読む。作家の名作解説に、サイバラがアナーキーなマンガを添える趣向。この迷コンビ、理科や社会を学ぶ同じような趣向の本を出している。私は清水は作家としては大して面白いとも思わないのだが、この種の本のような、講義的なものはうまい書き手であると考えている。

 日本文学では「坊ちゃん」「伊豆の踊り子」「高野聖」「細雪」「金閣寺」など、西洋文学では「ロビンソン・クルーソー」「ハムレット」「罪と罰」「ボヴァリー夫人」などなど。清水は、名作を時代背景に照らしながら紹介する従来の分析に加え、還暦近くなって、あらためて「名作を読む」という個人的体験の次元にまで視点を下げることによって、「ほー、あの作品てそんなに面白いんだ」という気持ちを読者に抱かせるのだ。そこにおいて、清水はうまいのだ。通読すれば、何作かを読み直してみたいという思いになっているだろう。

 一方でサイバラは相変わらずアナーキーで、下ネタ満載で、清水の文章とはまったくかみ合っていないようでいて、やはりどこかでうまくクロスしている。ちょっとシュールな漫才のような絡み方である。高踏文学漫才の趣がある1冊としてお勧めしておく。

☆85点⇒私はサイバラは天才であると思っている

« DVD観賞録21 | トップページ | 本を読む99 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

TBさせていただきました。

“独断流”とはいいながら、意外と本格的な書評で、古典作品の背景とか知らないことばかりで勉強になりました。西原さんの絵もいい感じで突っ込みを入れていたと思います。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本を読む98:

« DVD観賞録21 | トップページ | 本を読む99 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31