マイ・バック・ページズ
49歳だよ!
不肖・双子山親方、本日7月8日をもって、49歳になりました。光陰矢のごとし。馬上、少年を過ぐ。何にもなれないままに、49年が経ってしまいました。あと1年経てば、当たり前ですが、半世紀が過ぎてしまうわけです。
「馬上、少年を過ぐ」というのは、独眼龍・伊達政宗の漢詩の一節だ。
「馬上少年過ぐ/世平かにして白髪多し
残躯天の赦す所/楽しまざるをこれ如何せん」
「戦国乱世、馬の上で天下を夢見た少年も、今では平和な世の中に生きる白髪頭である。運命によって身をさらしているが、余生をどうしたらよいのか」 ほどの意味だろうか。
かつてはレーニンを信奉し
革命を目指した青年も
今では卑小な小市民に成り果てた
健康を気にしながらも
好きな酒はやめられない
そんな日々を送っている
でも、まあ、いいかって感じだけどね(苦笑)。仕方ねえというかさ。
ちなみに、このタイトルの「マイ・バック・ページズ」は、ディランが1964年に出したアルバム「アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン」の中に入っている1曲。このアルバム、それまでプロテスタントソングの雄、ニューヒーローとして神話を構築されつつあったディランが自己否定した転換期の一枚だ。
どんな歌詞かって? それでは、双子山抄訳で。
<マイ・バック・ページズ=我が過去の頁>
耳の中では結託した真紅の炎が転がり
炎の道には
きつい罠が跳ね上がっている
思想を地図として使いながら
「我々は間もなく、端っこで会うだろう」と
私は言った
熱い額を寄せて
自慢げに
ああ
でもあの時の私は今よりも老いていて
今の私はあの時よりずっと若い
半ば難破した偏見は前へ向かい
私は叫んだのだ
「すべての憎しみを引き裂け」と
そして夢見た
「人生とは黒か白なんだ」という嘘を
私の頭蓋骨が語る夢だ
火縄銃を持った狙撃兵のロマンチックな事実は
深い基礎を持っている
とはいえ
あの時の私は今よりも老いていて
今の私はあの時よりずっと若い
・・・この調子だから、なんですが、要は「あの時の私は今よりも老いていて、今の私はあの時よりずっと若い」ということなんだと思います。
若く、ありましょう。それが何よりのことなのです。
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「行淫矢の如し」。本当に一年が早く感じられますね。スマトラ沖地震で岩盤が地球内部に崩落、一日が短くなったそうです。万分の何秒と発表されていますが、地球の危機を修正せずにリリースするはずはありません。きっとたいへんな事が起きているはずです。(映画デープインパクトでも大統領は最後の最後まで、真実を話さなかった)注意深く見守っていきましょう。誕生日ですか、おめでとうございます。パーティには呼んでくれるのですね。
投稿: 一年で200日はイカ刺しを食べる会会長 | 2007年7月 8日 (日) 18時30分
>会長さま
早速のコメントをありがとう!
パーティーは星飛雄馬の二の舞になるのでやりません。
まあ、100年先には私の知り合いは誰もいないのだと思うと、すっきりしますね。
投稿: 双子山親方 | 2007年7月 9日 (月) 00時15分
お誕生日、おめでとうございます。
7つ違いなんですね。二十歳のときよりは、随分近く感じます。
わたしも先日、誕生日を迎え、42歳。母の42歳と比べたら、子という楽しみもない代わりに、お金の苦労もなく、飲んだくれでも酒癖悪くもない優しい相方と暮らし、何と能天気に生きているものか、と驚いたばかりです。
わたしは、レーニンも読まなかったし、革命のどこがいいのかも、「何にもなれない」という皮肉な自己認識も、よくわかりません。
「人は、自分自身以外の何者にもなれないけれど、深く深く自分自身になることはできるんだよ」
という母のささやきが、自分の中に強く深く刻み込まれていて、考え続けてきましたし、これからも考えるんでしょう。
わたしの頭が悪いから、ずーっと同じことを考えているのかもしれないけど、そういうことを言える人に、死ぬまでにはなりたいなぁ、と思います。
投稿: 網 | 2007年7月 9日 (月) 00時43分
>網さんへ
あまり難しいことは考えないで。
たみさんの言うとおり。「自分以外の何者にもなれない」のですよ。
そんなことはわかっているのです。
でも、男はひとやま、あてたいのですよ。
誰かになりたい、と思うのですよ。
ある年齢まではね。
その欲望は善でも悪でもない。
だkら、お父さまをあまり、虐めないでね。
投稿: 双子山親方 | 2007年7月10日 (火) 00時04分