本を読む84
マイクル・コナリーにはまる⑪
静かな、ちりちりした、痛みにも似た感動が胸に満ちる。たぶん、ボッシュ・シリーズ最高傑作だな、第9作の「暗く聖なる夜 上下」。原著は2003年。国内版は05年9月刊行。ちなみにその年の「このミス」の第2位、週刊文春ではベスト1位。
暗く聖なる夜〈上〉 著者:マイクル コナリー |
<あらすじ>ロス市警を辞め、私立探偵となったボッシュは刑事時代に解決できなかったある事件を独自に再捜査する。若い女性殺しと、映画撮影現場から200万ドルが強奪された事件だ。しかし、調べていくうちに市警やFBIから執拗な圧力がかかる。しかし、銃撃事件に巻き込まれ全身不随になった元刑事らの協力を得て、「真実」に迫る。
人はなぜ殺されなければならないのか? なぜ、殺すのか? 気高く生きるとはどういうことなのか? さまざまな問いかけが可能な作品だと思う。ラストは圧巻だな。切なくも、辛い作品でもあると思う。
☆85点⇔辛さも漂う傑作
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