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DVD観賞録⑮

目的のために手段は正当化されるか?

 第二次世界大戦末期、ドイツ国内の連合軍捕虜収容所を舞台にした作品。なかなかに重い印象を与えてくれました。

ジャスティス デラックス版 DVD ジャスティス デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004/06/25
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<あらすじ>実戦経験も無く、ドイツ軍の捕虜となってしまったハート中尉(コリン・ファレル)。ドイツ国内の捕虜収容所に入れられる。そこは4代続けてアメリカ陸軍士官のマクナマラ大佐(ブルース・ウィリス)がまとめ上げ、秩序を維持していた。やがて、収容所に黒人士官2人がやってくる。そのうちの1人が武器所持の疑いでドイツ側に処刑されてしまうのだが、その後、人種差別主義者の軍曹が殺され、残された黒人士官が容疑者として拘束される。ハート中尉はこの黒人士官の弁護を務めることに。捕虜収容所内での軍法会議という異例な事態。軍法会議議長を務めるマクナマラ大佐の態度がおかしいと、ハート中尉は気づく。

  戦場もの、法廷もの、人種差別もの・・・。それぞれの要素をうまくまとめあげており、見せる映画だ。ほぼ主役のコリン・ファレルの一人称的な視点でつづられていく映画なのだが、その成長過程がすとん、と最終的に落ちてくる。

 人種差別意識はこの1945年当時など、この作品に描かれたとおりだったのだろう。だからこそ、黒人は血の汗を流すほどの苦労を重ねて、死ぬための努力をした。それは日系人も同様だったのだが。

 捕虜収容所所長がなんともいい味を出している。アメリカびいき。ソ連嫌い。イェール大学を1928年に同期最年長で卒業したとか。

 ただ、メッセージとして不分明なのは、マクナマラの行動をよしとするのか、ハートの行動をよしとするのかだ。監督は最終的には前者を「是」というか、気高い行為のように描いているが、そうか? 目的が手段を正当化するというのは、あらゆる組織の大前提だ。戦争もまた、大組織相互の葛藤であるから、捕虜収容所といえども、この前提から外れることはない。1人の死は、さらなる大きな目的のためには許容される。

 しかし、そういう発想こそがダメなんじゃないかともおもうがなあ。組織のためにも。まあ、いろいろ、考えさせられました。

※と、いうわけで☆☆☆☆=良かった。本当に

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