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本を読む72

マイクル・コナリーにはまる①

 何ともクールなハードボイルド。コナリーに夢中です。ハリウッド署の一匹狼刑事、ハリー・ボッシュを主人公にしたシリーズ第1作からいきましょう。

ナイトホークス〈上〉 Book ナイトホークス〈上〉

著者:マイクル コナリー
販売元:扶桑社
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 ボッシュはベトナム帰還兵。地下に張り巡らされたトンネルを破壊する「トンネル・ネズミ」の任務に就いていた。父は不明、母親も12歳のころにレイプされ殺害された過去を持つ。ロス市警に勤務していたが、無抵抗の連続殺人犯を射殺した廉で「はきだめ」のハリウッド署に飛ばされる。

 そんなある日、かつてのベトナムでの戦友が死体で発見される。事故死を偽装するも、殺人であると見破るボッシュ。戦友は未解決の銀行強盗事件の有力な容疑者でもあった。市警内部からのいやがらせに邪魔されながら、FBIの女性捜査官と協力しながら、事件の真実に肉薄する・・・。

 日本でも、1992年に刊行され、以降、「このミステリがすごい」などでも、上意入賞の常連のコナリーなのに、なぜかページを繰ることはなかった。反省。一気に引っ張る、ミステリの魅力に横溢しているのだ。

 まずは人物造型の深さ。主人公ハリー・ボッシュの孤独な影が、物語に奥行きを与えている。ハリーの本名はヒエロニムス。つまり、15世紀のフランドルの画家と同じ名前のわけだ。あの幻想的な画風で、現実を地獄のように描いた画家と。作家が狙っているのは、現代ロスアンゼルスの地獄めぐりイメージなのだろう。
 それはともかく、物語のラストはツイストに次ぐツイスト。「やりすぎだ」の感も無きにしも非ずだけども、力技で押し切る。このシリーズ、読み出したら、とまらない。続々と、いきますよ。

☆78点⇔デビュー作らしい瑞々しさとぎこちなさ。この先、読み続けたく思わせるテクニックに満ちている。

『快楽の園 地獄』

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