最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 高校卒業して何年だ? | トップページ | 本を読む66 »

生きることと死ぬことと①

彼女たちは余りに早く通り過ぎる①

 かつてお会いしたことがある人たちの訃報を聞くことが多くなった。昨年は、敬愛してやまなかった米原万里姐さんが逝ってしまった。

 今度は、哲学的文筆家の池田晶子さんが死去した。1960年生まれだった。

 まだ46歳だったんだ、池田さん。

 記憶をたどると、お会いしたのは1998年の3月。赤坂プリンスのロビーだった。「残酷人生論」という本を情報センター出版局から出した直後だった。クールで颯爽とした女性という印象が残っている。

残酷人生論―あるいは新世紀オラクル Book 残酷人生論―あるいは新世紀オラクル

著者:池田 晶子
販売元:情報センター出版局
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  難しい言葉を使わずに哲学を語るという彼女のスタンスは徹底しており、私は好きだった。「哲学って悩み相談じゃないんですよ。正確に考えなきゃダメなんです。そして、考えれば必ずわかるんです」といった言葉が忘れられない。

 「死は存在しない」といっていた。「人が死を恐れるのは自分が無くなると思っているから。しかし、無は考えられたら無ではないのだから、無は存在しない。だから死は存在しない。存在しないものを恐れることはできない」という論理構成だ。これを形式論理と笑うことは簡単だ。しかし、その論理に真理を見出す人としか、彼女は理解し合えなかっただろう。

 そして、彼女は死を恐れなかったであろう。確実に。

 真理を語り続けた巫女に、合掌。

« 高校卒業して何年だ? | トップページ | 本を読む66 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

全然、知りませんでした。亡くなってたんですか。
ショック。
一人の読者として、50代、60代と、生きてる限り付き合っていける書き手だと思っていたのに。
こんなに早く、逝ってしまうなんて。

これからは、彼女の過去のことばを、反芻するしかないんですね。
寂しいな。

本当に、寂しいよね。
週刊新潮の連載コラムも終わりなのだな。最終回、というか、本人はそうは思っていなかっただろけれども、どうやって結んでいるのかな。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 生きることと死ぬことと①:

« 高校卒業して何年だ? | トップページ | 本を読む66 »

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30