最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« フリー・アズ・ア・バード② | トップページ | やっぱりバットルズ! »

DVD観賞録⑨

「戦争の空しさ」とも違うような

 

「ジャーヘッド」を観る。湾岸戦争のころのアメリカ海兵隊新兵が主人公だ。

ジャーヘッド DVD ジャーヘッド

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2007/04/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

大学進学をあきらめ、海兵隊に入った主人公は、厳しい訓練に耐えてエリートとされる狙撃隊に配属される。おりしも、イラクによるクウェート侵攻が勃発。主人公らの部隊はサウジアラビアに向かうが、「本番」はなかなかやって来ない。ひたすら、人を殺すことを待ち続ける兵士たち。エネルギーは沈潜し、狂気にもにた空気が漂い始める。    戦争映画としては何とも不思議な雰囲気をかもし出している。主人公が一人の敵も殺さない映画なのだ。死体は出てくる。イラク兵やイラク市民の黒焦げの死体が出てくる。しかしそれは、圧倒的な火力を誇る空軍力が無差別に殺戮していったものであり、兵士が銃によって殺したのではない。一方的な空からの攻撃により、瞬間的に殺されてしまう闘いとはなんなのか。戦争の駒のひとつにさえなれない兵士たちの苦悩が、よく描き出されている。    兵士たちが娯楽の時間に映画を観るシーンがある。上映されているのはコッポラの「地獄の黙示録」だ。有名なヘリ部隊がベトコンの村を襲撃する場面では、館内の兵士がワールキューレを、みんなで合唱している。印象的なシーンだった。    監督は「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス。一味違う戦争映画を作りたかったのだろうな。その思いやよし、だが・・・。 というわけで「☆☆☆2/1=3.5」でした。

« フリー・アズ・ア・バード② | トップページ | やっぱりバットルズ! »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: DVD観賞録⑨:

« フリー・アズ・ア・バード② | トップページ | やっぱりバットルズ! »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31