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本を読む60

すこぶるつきに面白い

 外務省のラスプーチン・佐藤優と元NHKワシントン支局長の手嶋龍一の対談集「インテリジェンス 武器なき戦争」を通読。書店などでも平積みになっている話題の書だが、なるほどと思った。ノンストップで読んでしまった。新書サイズながらも内容は濃い。感心した。外交というものが情報を基礎単位として動き、そしてさまざまな判断が情報を元に下され、意思決定されていく過程が極めてわかりやすく描かれている。ダメな外交の背後にはダメな情報がある。ダメなインテリジェントがあるわけだ。

インテリジェンス 武器なき戦争 インテリジェンスとは特に外交に特化した情報収集活動のことであろう。まさしく、血を流さない戦争として各国は「国益」のためにインテリジェンスに躍起になる。佐藤優は言う。「インテリジェンスや情報力というのは、自分の弱いところをできるだけ隠して、強いところを実力以上に見せる技法です。したがって、軍事力が圧倒的に強い国には情報力が育ちにくい。情報力に頼らなくても、最終的には軍事力で何でも解決できてしまいますからね。(中略)ところがイスラエルのような小さな国が情報の判断を誤ったら、それこそ国家がなくなってしまいます。だから情報にものすごく敏感になり、情報力を真剣に育て、慎重に判断していくことになる(後略)」

 佐藤優を失った外務省の迷走ぶりは、本書でも描かれている通りなのだが、この人材はもっと広く「国益」のために活用されるべきであることを痛感する。そしてまた「鈴木宗男」なる政治家も、再評価されるべきなのだろうかということに思いをはせることになる。

☆89点⇔読後、国際情勢を見る目が変わることは確実。NHK手嶋の文学的過ぎる表現が時にはくどいけれども、本当に興味深く読めた。

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