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本を読む54

いやはや、すごい奴だ

 自壊する帝国佐藤優の「自壊する帝国」を読む。いやはや、すごい知性の持ち主のすごい体験を描いた1冊だ。面白くないわけがない。

 鈴木宗男事件により逮捕・起訴された佐藤優だが、その内在的な知性は一般的な外務官僚どころではない。神学という、極めて論理的思考を求められる学問を専攻したからだろうか。その知性をベースにしたソ連崩壊周辺の時代をめぐる回想録だ。

 在ソ連日本大使館の外交官として、さまざまなソ連側人脈に刺さりこみ、見聞したソ連の内実をめぐるヴィヴィッドな描写は、一読、やめられなくなる。ウオツカをめちゃ飲みしながら、ソ連のインテリゲンチャと議論を交わし、信頼を勝ち取っていくさまは青春小説のようだし、クーデター未遂事件やモスクワ騒擾事件などでの情報収集はさながらスパイ小説のようだ。

 日本外務省にこの人材が存在したことは奇跡に近いことである。いわゆる「鈴木宗男事件」で外務省はこの逸材を葬り去ろうとしているわけだが、国家百年の計としても、佐藤を単なる刑事被告人にしてはいけない、と痛感した。

 ・・・思えば私もロシア・スクールの末席なんだよなあ。もう、遅いけど。この本の佐藤みたいな仕事がしたかったのかもしれないな。そんなセンチメンタルな気分になるから、私はダメなんだとも思いました。

☆85点⇔ロシア理解を深めるためには必読の書でしょう。深いですよ、意外に

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