新譜？

いいのかなあ・・・

　ビートルズの「新譜」が出たよ。「ラヴ」だとさ。買っちゃったよ、もちろん。リリース当日にね。

Love アーティスト：The Beatles 販売元：Toshiba EMI 発売日：2006/11/21 Amazon.co.jpで詳細を確認する

　要するに、ビートルズの音楽の再構築なのだ。レコーディング時のセッションテープやマスターなどを合体・再構築している（この作業を「マッシュ・アップ」というらしい）。

　手がけたのはビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンと息子のジャイルズ。もともと、ジョージ・ハリスンと交流があったサーカス集団「シルク・ド・ソレイユ」がラスベガスで行った公演のために制作したという。よく、許可したよなあ（←誰が？　著作権所有者のマイケル・ジャクソンか？）。

　「ブラックバード」のイントロから「イエスタディ」に入るんだぜ。とにかく、今の時代なんでもできるってことだよなあ。コンピューターでさ。でも、なあ・・・。何でもできるからといって、何でもやっていいのかよ。モラルって、ないのかよって思うよ、少し。ファンから金を吐き出させることしか考えてねえじゃん。

　いろいろな音源をミックスし、すごいことになっている。音はクリアだけど、いいのかよ。こういうことをやって。しかも、ジョージ・マーティン！

　マニアにとっては、面白いよ。玄人受けする実験作だ。でも、いずれにせよ、お遊びだ。初心者はオリジナルを聞きなさい。おとなしく、まず、ビートルズを知りなさい。本当のビートルズを。そこにしか、真実はないよ。このＣＤは捏造だ。本物より、出来（音質だけ）のよい偽造硬貨だよ。