本を読む⑱
震える心とはこういう小説を読んだときに感じる動きだ
凄いな。さすがだよ東野圭吾。書けないぜ、なかなか、こんな小説。こんな小説をたまに読むとさ、ノンフィクションとかルポが下らなく思えてしまう。二流の真実より、一流のフィクションかもしれない。そういう、心の持ち方がいけないことはわかっているけどさ。
赤い指 著者:東野 圭吾 |
最初はユーモア・ミステリかと思ったぜ、この小説。主要登場人物のあまりのゆるさ。滅茶苦茶な感じがしました。でも、物語はとんでもないところに、落ちていきます。
ミステリのルールゆえ、中身についてはあまり語れません。まあ「平凡な家族が引き起こした事件を巡る二日間」ということなんだけどね、単純化してしまえば。でも、嫌な事件だよ。嫌な家族だよ。
それなのに、読後感の意外なほどの、すがすがしさといったらオーヴァーなのかな。
ちなみに私は、ネタが割れたとき「おおおぉおぉぉ!!」と絶叫。後半20ページ以降、涙がダラダラ流れてとまりませんでした。ちなみに寝ながら読んでいたので、涙は私の顔に落ちてきたのです。すごい、と思いました。
☆92点⇔負けました。凄いです、東野
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 三国一の読書野郎2017※番外編(2017.03.04)
- 三国一の読書野郎2017⑩(2017.01.22)
- 三国一の読書野郎2017⑨(2017.01.21)
- 三国一の読書野郎2017⑧(2017.01.15)
- 三国一の読書野郎2017⑦(2017.01.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント