本を読む⑲
これで終わりか?
悪人は楽しい。しかもそれが警官であるなら、なおさらだ。
逢坂剛の「禿鷹狩り」。東京・渋谷を舞台に、悪徳刑事が暴力団祖組織の間をうまく立ち回るシリーズ。4作目にして終わっちゃたぜ。終わるしかない、終わり方だけど。
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禿鷹狩り―禿鷹〈4〉 著者:逢坂 剛 |
最初から読んでいました。この作品も、週刊文春に連載されていました。でも、私、性格として、連載物が読めないン。次が気になって仕方がないんですよね。
この悪徳刑事、禿鷹、ホントに悪人で小気味が良いですね。道徳感、倫理観なんかねえもん。このやくざな刑事に振り回される「まとも」な極道が面白い。よくできたシリーズだと思います。
本作では、裏金問題など、リアルな、今の警察問題も出てきます。やくざより悪質な警察組織がある意味のテーマね。禿鷹の悪なんか、たいしたことじゃないということでね。
でも、終わっちゃった。このラストじゃ、再開できない。強烈なキャラが出てきたのに、もったいないな、と思いますけどね。まあ、いいか。強烈な登場キャラで次を狙っているのかな。
☆72点⇔うーん。いまいち、燃焼し切れていないんだよな、終わることについてさ
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