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本を読む⑮

静かに生きるということ

 小林信彦の「うらなり」は、静かで、熟していて、そう、大人の読むべき一冊だと思う。

うらなり Book うらなり

著者:小林 信彦
販売元:文藝春秋
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 夏目漱石の「坊ちゃん」を、登場人物の中でも端役の「うらなり」から再構築する試みだ。「坊ちゃん」の裏読みといってしまうことは簡単なんだけど、この発想は凄い。作家は発想勝負だとつくづく、思う。しかし、創作ノートによると発想から30年経ってようやく、結実したようだが。いくら発想しても、若いと書けない小説なのかもしれない。

 原本では数行しか登場しないキャラクターを主人公に据えることは極めて難しいと思う。さすが、小林信彦だと思う。

 単純な小説なのだ。要するに、当たり前に生きるということのすばらしさなんだよ。そのことなんだよ。それだけで、僕たちは白いご飯で何杯でもお代わりができるというわけだ。お勧め。一読あれ。

☆90点⇔読書人、読むべし!

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コメント

ジョン・レノンのイマジンが反宗教的だとして、イギリスの小学校が生徒が歌う事を禁止したようだ。鬼畜の本性を出しやがったな。

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