ディラン、そして、そこから
世界と闘う、ということ
「孤独ということは、独りであることではない」。とりあえず、こういうテーゼを成立させておこうか。
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ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム 販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン |
かっこいい! すさまじくかっこいいロッカーの姿が描かれているぜ! その名もボブ・ディラン!
などと「おだって」はいけないのかな。デビュー寸前のディラン(本名はロバート・ツィマーマン)からデビューしてプロテストソングを歌い、反体制jの旗手扱いされ、やがてロックに走り、フォークのファンから裏切り者(ユダ)呼ばわりされる英国コンサートまで、貴重な史料フィルムを織り交ぜて見せてくれます。何しろ、監督はマーチン・スコセッシだもんな。⇔タクシー・ドライバーの監督だ。
ディランファン周知の言葉に「1966問題」がある。この年、1966年、ディランは世界を相手に戦っていた。本当なんだ。比喩じゃないんだ。
それが、きちんと収められている。たいしたもんだ。記録性って、凄いもんだ。とにかく、なんでもとっておくもんだ。
1966年のイギリスツアー。フォークをやれ、という勢力に対して、エレキをかますディラン。「反体制」というイメージとしてのフォークを否定してロックに行くディランと、反体制にとどまれというフォークファン。どこか倒錯している。ロックのほうが「反体制」」じゃないのか(とりあえず、ここでは「反体制」の定義は緩やかに、みんなで考えておこうね)。最新の研究だと、イギリスのコンサートで野次を飛ばしまくったのは、イギリス共産党傘下のスターリン主義者というけけどね。違うような気もするけどな。
でも、凄いのは、ディランの根性さ。世界を相手に戦っている根性だよ。自分のやりたいころしかやらないと宣言する凄さだよ。そう、そうれでいいんだよ。
ああ、だから誰もが1966××になれるかもしれないんだよ。闘えば。闘えば。そう、闘いさえすればね。
ディランに興味のない人には長いでしょうね。210分。これが3900円ぐらいで購入できるのだからな。ある意味、良い時代だよ。
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コメント
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旦那!ブログの中毒症状が出てきたようですね。小生のブログなんて誰も書き込みませんぜ。
投稿: 旦那の会会長 | 2006年7月19日 (水) 00時39分
私ぐらいだもね(笑)
投稿: ナ・マータ | 2006年7月20日 (木) 16時07分