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本を読む⑨

ツツイはもう終わりか?

 好きだったよ。筒井康隆。でもなあ、老残さらすなよ

壊れかた指南 Book 壊れかた指南

著者:筒井 康隆
販売元:文藝春秋
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 わけのわからない短編、ショート・ショートが30編入っている、ツツイの最新短編集だけども、ひどいもんだ。老醜だ。なぜ、こんな作品集を出すのか? しかも、書下ろしじゃない。発表作品をまとめているんだものな。すごいことになっているな、「文壇」も。完全に壊れてます、筒井康隆、72歳。

 ツツイには文学的な世話になったと思っているから、出るたびに、買い求める。そのたびに、だめだと思う。そして、古本屋に、売り払う。

 ここまで老醜をさらすとは思わなかったぜ、ツツイ。

 でも、腐ってもツツイ。光る短編もあるんだよ。特に「耽読者の家」なる短編は、本好き必読だ。いつまでも、読んでいたい、活字ゆえの快楽身を任せたくなる佳作だと思います。そのほかにも数編、あなたの好きなツツイの作品はあるはずだ。

 捨てはしないよ、ツツイ。読者はありがたいものなんだぜって、恩を売るわけじゃないけど。でも、でも、ひどすぎる作品が多すぎる。

☆59点⇔長老だからといって、なんでも書けばいいものではないはずだよ。恥ずかしくなるような作品は残すなよ

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

あ、この本、買おうかどうしようか、迷ったけど買わなかった本。
最近、20年ぶりくらいに、筒井作品「銀齢の果て」を読んだら、もう懐かしくて。(笑

昨夜は、「望楼館追想」エドワード・ケアリー(文春文庫)を読みました。
登場人物は、主人公から端役に至るまで全員が、異形の者というか、病んでいるというか、心身ともに健康な人は、一人も出てきません。

かつて荘園領主として、小さな村を治めていた一族の末裔が没落し、かつて「偽涙館」と呼ばれていた屋敷も、借金のかたに取られて、集合住宅「望楼館」と名前を変えた。

末裔の一家は、そこに間借り人として暮らしている。
建物の老朽化が進むのと同時に、村の発展からも取り残されて、望楼館は「異界」と化している。
異界の住人は、残り7人。彼らは、変化を恐れているが、そこへ新しい住人がやってきて…。

と、こんな感じです。
あっと言う間に、この「異界」に引き込まれてしまいました。

主人公の男(領主の末裔)は、病的な盗癖の持ち主だし、おふくろさんもおとっつぁんも、それぞれの理由で、生ける屍。
間借り人の一人は、元体罰教師で、ひっきりになしに大量の涙と汗と臭気を垂れ流し、もう一人は、オールドミスで、朝から晩まで部屋に引きこもってテレビドラマを見ているし、
またもう一人は、「犬女」と呼ばれており、家賃も払わずに、一日のほとんどを、公園で野良犬の群れと共に過ごしている。
7人目は、住み込みの「門番」。誰も彼の名前を知らない。いつも不機嫌に掃除をしている。

この作品、最近の大ヒットでした。

>網さま
コメントありがとう。
ツツイもなあ(笑)。
麒麟も老いれば、だとは思いたくないけどね。
どうも1人で面白がってるだけでさ、こちらに伝わってこないんだよね。
でもブログにも書いたけどこの中の「耽読者の家」は傑作。
私もディケンズとか読みたくなったよ。

わたしは、筒井康隆を卒業した、と思ってたんですよ。
10代の頃は、読んでて楽しくてしょうがなかったのに、いつの間にか何となく読まなくなって。

ところが、久しぶりに読んだら、思いのほか懐かしかった。

書き手もそうですが、読み手も変わります。
筒井康隆に関しては、書き手以上に自分が変わったような気がしました。

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