映画評、のようなもの③
2006年の2本目は「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」です
宮崎駿監督の「ハウルの動く城」を抑えて、今年のアカデミー賞最優秀長編アニメ賞を獲得した作品です。そのような「権威」を与えなくてもこのアニメが非常に優れていることは、観れば一目瞭然です。
粘土のぬくもりが伝わりながらも、実写さながらの激しい動きには目を見張ります。さらに、のんきな発明家と彼を支える甲斐甲斐しい犬というキャラクターの設定も出色。犬のグルミットは一切、しゃべりませんが、身振り、手振り、そして目だけで感情を表現するのです。その豊かな表現はコミュニケーションの原点ともいえます。
知る人ぞ知るこのクレイ・アニメシリーズはイギリス生まれ。アードマンプロダクションがこつこつと短編を作り続けてきましたが、今回は初の長編に挑戦です(とっても85分ですが、それでも大変なことです)。そこで制作にドリームワークスが絡んできたのでしょうか。
このシリーズに接したのは、かれこれ10年ぐらい前でしょうか、レンタルビデオ屋で偶然見つけたことでした。出会いとはうれしいものです。以来、ファンになっています。グッズもいろいろ買ってしまいました。
ちなみにこのシリーズは字幕スーパーより、吹き替え版の萩原欽一バージョンがいけます。
2006/03/19 札幌・サッポロファクトリーにて
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